何年経っても色あせないホラーアニメと言えばこれ。
「あやかし」を題材にした作品はたくさんありますがここまでの世界観と存在感、独自性のあるアニメは他に無い!
恐怖というより、ストーリーの考察のしがいや美術、デザインの匠さが素晴らしい作品です。
圧倒的美術で描かれる「怪異」は、何度見ても飽きません。

mononoke



作品情報
  • 監督:中村健治
  • キャラクターデザイン:橋本敬史
  • 脚本:ヨコテミチコ、小中千昭、高橋郁子、石川学
  • 放送期間:2007年7月12日~9月27日
  • アニメーション制作:東映アニメーション
  • 話数:全12話
(参考: wiki - モノノ怪 )

あらすじ

人の激しい情念や怨念がアヤカシと結びつき生まれる”モノノ怪”
人に災いを成すモノノ怪を斬ることができる唯一の剣、退魔の剣を携えた謎の薬売り(櫻井孝宏)。

しかし、退魔の剣は斬るモノノ怪の”形”(かたち)、”真”(まこと)、”理”(ことわり)を明らかにする必要がある。

薬売りは妖異に隠された人の情念や怨念を探り、モノノ怪と対峙する。

感想

何度見ても飽きない作品です!

初めて見たのは子どものころでしたが、やはり恐怖よりも先行するのは圧倒的美術ではないでしょうか。大人になって改めて見てもストーリーも絵も全く時を感じさせません。

「江戸時代」をモチーフにしていますが主人公、薬売りの和装ながら異様ないでたちが世界観をより独特なものにしています。

和紙の質感をテクスチャーをとして取り入れているのもなかなかアニメとして類を見ない挑戦な気がします。

各ストーリーにも、下記のようなデザインを効果的に使っているようです。知らなかった!
(今度見るとき私も意識して見よう!)
  • 「座敷童子」…浮世絵、目黒雅叙園
  • 「海坊主」…クリムト風な絵
  • 「のっぺらぼう」…能や屏風絵、表現主義をイメージした筆遣い
  • 「鵺」…モノクロを意識したカラー、水墨画
  • 「化猫」…時代に合わせた小林かいちや竹久夢二の対象モダン、パブロ・ピカソのゲルニカ風な絵
(参考: wiki - モノノ怪 )

他にも背景にいろいろな解釈ができる暗喩や隠喩を含ませたアイテムが描かれているので、何度見ても気づきがある…こういう作品良いですよね!

2024年夏には劇場版「モノノ怪」が完全新作となって全国ロードショー!(劇場版「モノノ怪」公式サイト
(薬売りは神谷浩史さんが演じるそうです)
映画が楽しみで待ちきれない!そんな方は映画前に改めて2007年版「モノノ怪」を見てみてはいかがでしょうか?

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※本ページの情報は2023年10月時点のものです。
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