キレた父親は怖い。
娘を殺害された父親の容赦ない復讐劇。
完成度高めのスプラッターホラー。

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出典 - HORROR DNA(海外サイト)


作品情報
  • 原題:「Daddy's Little Girl
  • 監督:クリス・サン
  • 公開:2014年1月8日(豪),2017年(日)
  • 上映時間:107分
  • 制作国:オーストラリア
  • 言語:英語
(参考: IMDb - Daddy’s Little Girl_(拷問男) )

あらすじ

主人公デレクは弟のトミー、共同経営者のコリンと共にサーフボードのリペアショップを営んでいるものの、資金繰りに難航を見せていた。

デレクは離婚しており、愛娘ジョージアの親権は元妻のステイシーが持っている為限られた中でしか会えないものの、ジョージアを目に入れても痛くないほど可愛がっていた。

コリン、トミーを交えてジョージアの6歳の誕生日を祝った翌日、
ステイシーの元で夜を過ごしていたジョージアが誘拐されたとの連絡がデレクに入る。

必死の捜索もむなしく、ジョージアは遺体で発見される。
絶望したデレクはジョージアを夢に見ながら自棄な生活を送るが、
事件は半年経っても進展が見られなかった。

共同経営者のコリンの支えもあり日常生活へと戻りつつあるデレクのもとに、
トミーから気晴らしのパーティーへの誘いが来る。

気が進まないながらもトミーのパーティーに参加するデレクだが、
その最中、事件に関する衝撃的な情報を手に入れてしまう。

犯人を知ったデレクはジョージアの復讐の鬼となる――。


感想
 ※ネタバレ注意

「拷問男」なんて邦題のせいで「ムカデ人間」とか「武器人間」のような壮大な物語をイメージしてしまった人、残念ながら違います。(スプラッタシーンは近いものがありますが)

拷問される側に同情の余地がないため、
理不尽に巻き込まれた作品のように後味悪い要素が無く、
拷問シーンは純粋にスプラッタを楽しめるのはナイスポイントです。

スプラッタなシーンも当然「現実的にこんなんならんやろ」というような誇張はあるものの、
おもちゃっぽい感じはせず、クオリティの高い痛々しい表現がナイスでした。

個人的には「パイプをお尻の穴に入れ、そこから有刺鉄線を腸内に差し込む」という拷問が言葉だけでもドキッとしてナンバー1でした(笑)


ネタバレですが、犯人であるトミーがジョージアの誕生日でピエロ姿になっているのは伏線なのかなとも思えますね。
(ピエロ=性犯罪者というような考えは完全に、かの有名な殺人ピエロ、ジョン・ウェイン・ゲイシーのせいなのでピエロへの熱い風評被害でもある)



もう一度言いますが、邦題のせいで損してる(勘違いされる)作品といって過言では無いです。

テーマ自体は小児性愛からの犯罪ダメ、絶対!というもので、
娘を殺された父親から犯人である小児性愛者への逆襲と言ってしまうとシンプルにまとまりすぎてしまいますが、実際子どもを殺された親の立場だったらこのくらい痛めつけてやりたい心境だろうなあという感想です。

最後に娘を想い殺し切らなかったというのも、ストーリーとしては良かったのではないでしょうか。
まさに「Daddy's Little Girl」という原題のように父から娘への愛が、彼を復讐に駆り立てたといえるでしょう。

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